CEATEC2013 を見学

今年もCEATECに行ってきました。

この3年ほどCEATECが従来のコンシュマー家電とデバイス だけの展示会から、社会インフラや車まで含めて展示の幅を広げてきている流れになっていましたが、今年はさらに進みホールの1/3は車インフラの展示というモーターショーのIT部門展示会を受け持つかのような構成となる一方、主力であったコンシューマ展示はほぼ4Kディスプレイかスマホ、HEMS に集約されていて新しい領域の展示が少なくなっています。
今回、ホンダ、マツダデンソーといった車関係メーカーが初出展する中日立、auなどが展示を行っていないのも印象的です

■ 通信系
今年はキャリアはドコモのみ。先端技術展示は長い待機列であったためパス。

それ以外は、買収した野菜通販の「らでぃっしゅぼーや」の通販サイトや、オムロンの睡眠度測定デバイススマホの連携といった、スマートフォンの使い方にフォーカスした展示となっています。
去年まで見かけた「つながりやすさ」「LTE技術!」といったキャリアならではの展示は見当たりません。

■コンシュマー系

ソニー
4KテレビとスマホXperia Z1)の展示がメインです。

国内メーカーとして唯一グローバルに戦えているスマホメーカーとなったソニーは、デジカメのセンサーでも高いシェアのためスマホ連携の分離型カメラを展示するなど賑わっていました。

4Kテレビについても発売中で参考展示で有機ELでの4Kパネルを展示。以前11インチサイズで市販していましたが、20倍近いサイズでのパネルでの販売となるとまだまだ課題はありそうですな。

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パナソニック
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なんと全ての展示タイトルを「4K」で揃えてきています。 今回は4K以外の展示が無いという激しい集中と選択具合

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4Kタブレット。こんな高い解像度不要かとも思いますが、文字の書き込みや髪の毛一本一本の表現が必要な場面で需要があるかもしれませんね。
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東芝
東芝は、HEMS、4K、タブレットなど比較的多くの分野の展示がされています。
去年までは多くのメーカーがこのような展示でした。

シャープ
今年もIGZO推しです。
15インチ 4K IGZOパネルを参考出展。解像度が300dpiという印刷物のような細かさ。

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富士通
去年は大きく扱っていたスーパーコンピュータ「京」は姿無く、
今年は、社会問題、CSRと結びつけた展示に集中していました。いずれも特定の製品・技術を紹介するのではなく、「農業支援」「ペットの健康支援」「遠隔地の老親支援」「太陽電池発電の監視システム」など社会問題にからんだ富士通のソリューション紹介に注力しています。 IT業界で10年ほどバズワードとして使われている「ソリューション」を真面目に捉えて展示していて納得感が高いです

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NEC
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スマートフォンから撤退して消費者向けの製品がなくなったNECですが、富士通と同様展示を絞り込んできています。 今年は、電気自動車の給電システムと、生体認証・DNA解析システムに注力。
どちらもCEATEC賞を受賞していたので、もしかすると賞を取れる可能性が高いもののみに厳選をしたのかもしれません。
そしてコミュニケーションロボットのPaPeRo。このロボットはもう15年ぐらい客寄せとして展示されていますが、今年は遠隔地に自分のアバターとしてパペロを起き、ビデオ会議でただ会話するだけでなくてパペロが首をかしげたり喜んだりすることで相手に感情を伝えやすくするという効果をだすというシステムを出展。ようやくこの子も展示物の一つになったようです。

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■ デバイス
日本電気硝子
高機能なガラスを多く展示してます。 鉄球をぶつけても割れない強いガラス、力を入れても伸びないガラス、話題を一番さらっていたのは、「見えないガラス」。これ写真だと分からないのですが正面からみただけだとガラスの存在に気が付きません。空気と同じような屈折率なのでしょうか。美術館の展示ケースのガラスなどにもよいかも
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ローム
燃料電池とそのエネルギー源の水素を固体にしたシステムの展示。水素を爆発を防ぐような固体にしたうえで水と反応させて電力を生む燃料電池の展示です。 ガム上のシート一つで5wh といっていたので、 iPadをフル充電するぐらいでしょうか。


長年出展していた日産、去年から出展したトヨタに続いて、ホンダ、マツダも参戦する自動車ブース。 モーターショーと違い車は脇役で車メーカーが考える電気問題についての展示です。

トヨタ
今後登場する街乗り用の二人乗りミニカーを展示。電気自動車であるのでその充電システムを住宅の電気管理と合わせて展示をしています。
まあショー的にはこの未来感がある車の展示が主でしたが。
きっと来月のモーターショーでもこの車が大々的に展示されるでしょう
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ニッサン
自動運転のデモ。8ホール全面使ってコースを作って実演をしていたようです。タイミング悪くみれませんでした。

ホンダ
「なぜ車メーカーであるホンダが電気の展示会にでてきているのか」という来客の疑問自体をメインのメッセージとして訴求。ガスエンジンをつかって給湯・発電するというコジェネレーションシステムを展示していました。
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他社が「クルマの未来」を訴求している中、ホンダはエンジン技術を使って高効率の発電システムを作るという展示でもってきているところは一線を画しています。

NHK 技研公開を見学

毎年この時期に開催される世田谷砧にあるNHKの技術研究所の一般公開「技研公開」を見学しました。10年ぐらい前は毎年のように見学をしていたのだけれど、気が付いてみたら4年ぶりでした。

前回と比べて充実していた展示内容でした。 前回は幅広い層にアピールするためか技術展示面では浅く、展示数も数が少なくなっていましたが、今回はポスターセッションも多数あり、ブースの数も増加していました。一方パネルはこれまでの研究員の手書きのようなものから、一般人が期待するNHKのテロップレベルのデザインとなっていました。
気鋭の研究員が説明するので、いくら正面から斜めから突っ込んで質問してもこちらの意をくんだ的確な回答してくれて、ラリーのように質疑応答を繰り返せるという気持ちのよい時間でした。
ビッグサイトや幕張でやっている展示会とはレベルが違うな。
来年も来ようかなと思いました。

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今年の大きな発表テーマは「ハイブリッドキャスト」と「スーパーハイビジョン」。

ハイブリッドキャストは最近出てきたテーマだろうか。現在の放送中の番組と連携してテレビやテレビ局とインタラクションする連携型のアプリと、番組との連携なく番組表は過去のアーカイブを見るような独立型のアプリがあるそうだ。
技術的にはHTML5ベースのアプリで開発ができるようなプラットフォームになっていて、すでに各民放と実験サービスを企画しているそう。
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こういう試みは今のデータ放送でも試みられているけれど、まだまだ一般的とは言えないし、最近はテレビと接続せずともネットの世界に閉じても実現可能だな。研究者の方は、見ている番組に応じたコンテンツが手元に流れてくることやテレビで操作できることが差異だと説明してくれたけど、視聴者に響くだろうか

ハイブリッドキャストのサービスいろいろ

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双方向操作の典型的なデモ。視聴中の番組に応じた情報が手元のタブレットに表示されています。出演者や番組で紹介された情報をタップすると、テレビ画面上に情報が表示されたり、 また画面下に自分のアバターをだし、他の視聴者と同時刻に感性を上げたりブーイングしたりと盛り上がることができるという仕組み。
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もう一つ。 「テレビノート」というアプリはテレビ視聴中に気になった場面で気になった場所をタップしておくと、後ほどその場面に関する情報が提示されたり、さらに友人が気になった場面がお互いわかるというソーシャルな仕組みまで入れたシステム。


もう一方の花形の「スーパーハイビジョン」。解像度が今の地デジハイビジョンの16倍の8000x4000ピクセルという解像度の高い方式で、こちらはもう10年以上前から技研公開のメインテーマになっています。 最初のころはカメラも車のトランクぐらいの大きさで、ディスプレイも無く、4kパネルを4枚並べて表示していたのですが、今回はかなり進化して実用に徐々に近づいていっています
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手前が今回の小型カメラ、奥が従来のカメラ。ずいぶんと小型化が進んできています
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伝送方式も改良が進んでいて、スーパーハイビジョンで必要な帯域を性能の良いコーデックで圧縮し、伝送方式にも工夫を凝らして地デジの帯域で送信ができるほどになっているそうです。4096QAMという超多値符号化を行っているそうです。地デジは64QAMなので桁が違って驚き
スーパーハイビジョンは、ロンドンオリンピックで撮影したVTRを講堂の大型スクリーンで鑑賞しました。スタジアムでも選手にズームすることなく目を凝らせばフィールドのそれぞれの選手の表情が見えるのですね。

スーパーハイビジョンNHKがやらなければいったいどこで進めるのだという特異な技術である一方、ハイブリッドキャストは別に放送技研で研究する必要はなく、WEB業界で力のある会社と大学の連携ででも出来るものではないかとは思う。テレビ縛りをやめれば、いくつかはニコ動/ニコ生、Youtubeでもありそうだ。ソーシャル連携やお勧め動画の提示機能など。




そのほか
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MATRIXでおなじみの、カメラアレイを使った撮影システム。複数のカメラを連携してパンするなど工夫が凝らされています。徐々にスポーツ中継で使われるようになるようです。

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タイトルに「二次創作」というキーワードが入っているため、一部で「NHKが二次創作解禁の流れか?」と期待もされていましたが、実際には視聴者向けの動画オーサリングツールの開発でした。サンプルのキャラクター画像や背景画像を組み合わせ、さらにはセリフ、カメラ回しなどを指定すると、レンダリングサーバで動画を作成するそうだ。作った動画はSNSのように投稿も可能で、NHKとしては携帯大喜利のような視聴者参加番組のユーザ側ツールとして使うことを考えているそうです。

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TwitterでのNHKに関連するツイートも解析して番組評価に役立てているそうです。現在はまだネガティブ・ポジティブな意見をキーワードベースで集計する程度だそうですが、後々賢くなってゆくのかな

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タブレットをテレビ画面にかざすと、テレビがさらに拡張現実となるという。リアル貞子?仕組みとしてはテレビの一部にARマーカーを仕込んでおき、テレビ画面をスマートデバイスのカメラで撮影すると画面だけでなく拡張された映像が映し出されるという仕組み。将来は「電脳メガネ」の世界を作るのが目標だそうだ。

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ハンディカメラで正確な位置情報を取得できるように工夫し、その画像からリアルタイムCG合成ができるようにしたシステム。 これまではスタジオでコンピューター制御のクレーンなどがないと位置合わせが出来なかったが手持ちでできるというのは、きっと番組制作者には自由度が上がるのだろう。

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テレビ放送開始当初のテレビカメラ。ズームレンズがないから切り替えて使うのね。フォーカスは3本とも連携して合わせられるように中央の歯車が3つのレンズのピントリングに接続しています

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第四回Twitter研究会に参加

昨日 5/18は「第四回Twitter研究会」に参加しました。

Twitterを軸に技術論、ソーシャルメディア文化論など幅広いテーマでの講演と質疑、そして懇親会でのLTと一日頭をフル回転する勉強会です。
当日の講演内容は以下のリンクから参照できます。

概要: http://homepage3.nifty.com/toremoro/study/twitterconf4.html
講演動画 : http://www.ustream.tv/channel/twitter-conf

Twitter研究会、第一回が2009年12月 慶応SFCで行われました。国内でTwitterがハイプカーブのピークだった頃で、会場も熱気に溢れていました。200人近い参加者がいたかな。この時期は、 Twitterのシステム自体が興味の対象だったのだなあ。
http://d.hatena.ne.jp/takeim/20091206/p1

徐々にTwitterが普及してゆき、Twitterのシステム自体は真新しいものではなくなって、その上でやりとりされるコンテンツ・文化の方に注目がされることが多くなってきたか。
去年1月の第三回では技術論だけでなく、Facebookなど他のソーシャルメディアとの比較についての講演が複数行われていたな。
http://d.hatena.ne.jp/takeim/20120131

Twitterも誕生からもう6年。進化の速いインターネットサービスの世界ではすっかり「既存のサービス」となって、同じようにユーザの時間を取り合うライバルとして Facebook,LINEなどが登場した中で、ユーザはどのような使い分けをするのかという点、そして、今後この領域がどのように進化してゆくのかというところが興味あるところ。

このような点で興味のあった講演は3つ

Twitterを中心としたソーシャルメディアの現状について 2013年バージョン
横田 真俊(さくらインターネット)@Wslash
Battlefield3にみるゲーム内Twitterの戦略 〜自己表現としてのゲームプレイ〜
ところてん(某ソーシャルゲーム会社)@tokoroten
ツイッターとかフェイスブックとかはなにが新しかったのか?
モーリ・タロー(株式会社はてな)@mohri

Facebook,LINE そしてTwitter の使われ方として横田さんがメタファーとしてこんな整理をしていた。

LINEは電話(=本音ツール)
Facebookは会議 (=建前ツール)
Twitter は拡声器(=人によっては本音、人によっては建前)

私も、もやっと同じように感じていたが、言語化されたのは大きい。
Twitterで「無免許運転なう」「(未成年が)酒飲んで酔っ払った」など発言して炎上につながるのは、ツイートしている本人はTwitter はLINEと同じツールとして使っているが、実は他から見れば会議の場での発言というような認識に違いがあることが原因なのだろうな。

横田さんは前回、まだLINEがブレイクしていない時代に「次はLINEが来る」と予言して見事に的中させた実績があるのですが、「ソーシャルメディアが一般的になってきており、次に来るソーシャルメディアは分からない」 強いていうと「スマホに親和性が高い、特定分野に特化したSNS (miilなど)」とのこと。
うむ。 友人や同僚とのコミュニケーション、拡声器代わりの発言は既存のサービスで間に合って、これ以上新しいものにのりかえる必要は感じられないものな。

ところてんさんの「情報発信のハードルを下げることで参加者が増える」という考察も興味深かった。
この10年以上、ネットでの情報発信のスキル的なハードルは下がっているが、「十分下がった」と思ってもまだ難しい人がいるという気づき、そして言語によらないコミュニケーションがそれを容易にしてくれるかもという考察だった。つまりこういうこと。

(1) WEB1.0の頃: HTML手書き+FTPでプロバイダにアップ → HTML,アプリの知識必要
(2) WEB2.0: ブログの登場(HTMLしらなくてもOK) → 他人に伝わる文章を書くスキルは必要

… ブロガーなら、?で十分簡単になったじゃん。。 と思ってしまうが、この段階でもネットユーザの数%程度しかブログは書いていなかったとのこと
(3) ソーシャルメディアの登場 (内輪の会話)→ 身内に伝わる文であればOKだが文字は打つ必要
ツイッターは「文章である必要はない」という点がイノベーティブだった。しかしまだネットユーザ層の20%ぐらいしか使っていない
(4) TumblrInstagramなど (文字書かなくてもOK ) → ポチればOK

とこのぐらいまでハードルを下げる必要あり

なるほど。 文字を書くということ自体がハードルあるというのは、うっかりすると忘れてしまうが「何も書くことは無いが、仲間とつながってたい」という気持ちがあるということは分かる。

モーリさんの講演は、Facebook,Twitter、LINEを利用者視点から比較したものであったが、結局は「Facebook はなぜ息苦しいか」という事についての話になっていった。
Facebook が息苦しいというのはどうも同意。 講演の中ではロジカルに説明されていたが、かいつまむと「Facebookは辞めづらいので結局建前での発言が増える」ということになってゆくのかな。

      • 以上まとまりは無いですが、深夜になる前に、まずはこんな感想。

茨城・大洗町で街歩きしてきた

茨城県大洗町で街歩きしてきました。

この大洗町は去年放映された「ガールズ&パンツァー」というアニメの舞台となったのですが、地元の商工会が一体となって盛り上げ、町の人たちもファンも一緒に楽しんでいると話題になって来ているところです。

以前からファンがネットにあげたレポートで注目はしていたのですが、 町の方のブログを見て、その心意気に打たれ一度訪れたいと考えていました。

ガルパンが大洗にもたらしてくれたもの
大洗ホテル スタッフブログ

ちょうど5/4にこのアニメのイベントが大洗で開催され、ちょうどいい機会なので訪問してきました。

私の家からは大洗まではおよそ3時間。上野まで出て常磐線のスーパーひたちで水戸まで。 そこからは鹿島臨海鉄道大洗駅まで。ちょっとした小旅行です。

鹿島臨海線から見る大洗周辺の景色。一面水田が広がります。ちょうど田植え前で田んぼに水が張られています。ただ、町の主産業は観光と漁業で、Wikipediaによればハマグリは国内の75%の収穫高だそうです。
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江戸の水戸藩時代からの景勝地で町はずれには大洗磯前神社は岩場にも鳥居が立つ神秘的な景観。その奥には北関東随一の海水浴場である大洗海岸があるというもともと観光地としてのポテンシャルは高いところのようです。
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そして、もう一つ大洗はフェリーターミナルとしても有名。北海道・苫小牧との間に大型フェリー「さんふらわあ」が就航してます。大型のトレーラーが多く出入りするためか、町の規模にしては道が整備されていることが印象的でした。
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そんな大洗ですが東日本大震災津波被害を受けたのですね。東北三県の被害が甚大で茨城県の被害はあまり報道されず、「忘れられた被災地」ともいわれるそうですが、 沿岸漁業の漁船も陸に打ち上げられたり、護岸が崩れたり、鹿島臨海鉄道も不通になるなど大きな被害が出たそうです。
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幸い、ほかの被災地に比べてインフラの復旧は早かったそうなのですが、福島第一原発事故風評被害で観光客、大洗海岸の客足が、2011年では2010年比 12%の客足でしたが去年はなんとか5割まで復活とのこと。(参考: http://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/2012joint/kyotu.pdf

今回のアニメと商店街のコラボの意図は、町の方のブログを読むと「アニメで町興し・復興」というようにアニメを利用したというよりも、町の人が楽しむことが大きな目的のようですが、結果として作品のファンにも楽しさが伝わり、ひいては大洗という町自体のファンになってゆき、それが町の人が元気につながるという好循環が生まれているようにみえます。

鹿島臨海鉄道大洗駅構内。 「大洗女子学園」はアニメの中だけの学校名。アニメの中で主人公たちが全国大会に優勝したことを祝って横断幕で祝っています
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街中の商店の軒先にも優勝を祝うのぼりが立っています。こののぼりは町内いたるところで見かけました。
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このように、「地元の学校が優勝したならきっと地元は祝賀状態になるだろう」という想定で実際に優勝セールまで初めてしまうのですね。 ファン向けに値段をふっかけることなく地元価格で提供されるので非常に安く、美味しい。

ここでは、町歩きのファンのために、から揚げやコロッケなど惣菜ものを売っていました。100〜200円なのでスナックがわりに食べられます。
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ここは鮮魚屋さん。でもここもファンのためにジュースを売ってます。500mlのペットボトルが100円とは原価大丈夫なのだろうかと気になりますね。 奥には「干し芋」とあります。鮮魚屋さんなのになぜ干し芋
アニメに登場する総勢54名のキャラクターのパネルを商工会が作り、地元の商店の店頭に飾っているのですが、この店のわりあてになっている右側の女の子。劇中の設定でこの子の好物が大洗名産の「干し芋」ということがあり干し芋まで売っているのでしょうねえ。
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盛り上がっている商店街の中でも特にこのお店は楽しんでいるようでした。
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外で写真を撮っていると、女将さんが「中で写真撮っていってー」と気さくに声をかけてもらい店内を撮影しました。 ファンの人もいろいろとプレゼントをして交流があるようですね。ほかの店でもお店の方がファンと気さくに話をして暖かい一体感を感じたのでした。
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こちらのお肉屋さんも串カツが安くて美味しく多くのファンが並んでいました。
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この日はもともとフェリーターミナル近くでアニメの同人誌イベントがありファンが多かった日ということもありますが、商店街はこのように賑わいを見せています。
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商店街の駐車場にはメッセージパネルが用意され、ファンが思い思いにメッセージを起こせるように工夫されています。アニメのキャラへのメッセージや似顔絵ももちろんですが、大洗や商店街に対するポジティブなメッセージも多く残されています。町の人の目に触れる場所なので、これらの応援メッセージが、風評被害に苦しんでいる大洗が元気になる一つとなればよいですねえ。
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花屋さんのメッセージボード「街の元気は皆様のおかげ様」。訪れるファンも商店街の人たちから元気をもらって、非常によい循環になっていると感じられました。
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ニコニコ超会議2に参加

昨日は、幕張メッセで開催されていた「ニコニコ超会議2」に参加しました。

ニコニコ動画の世界を現実に再現していて、ボーカロイドやアニメ、鉄道、「歌ってみた」といった趣味から政治、言論までごった煮で活気あふれるイベントです。 ニコニコ動画のユーザが来るため年齢層は中高生から20代が多いのですが、去年参加したときよりも客層の幅は広がっているように感じました。

今年は、参議院選でネット選挙が解禁になることも踏まえて、自民党民主党共産党、維新の会の4政党も企業ブース内に出展をしてそれぞれのアピールをしていたことが昨年から変わったところでした。

まずはそこから。

自民党は今回の4政党の展示の中で群を抜いてニコニコ超会議というものの特徴、客層を理解して企画し、その結果聴衆を集めていました。
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自民党のイベントは、本物の選挙カーを持ち込んで観客にその上から徴収に向かって自分の演説をしてもらうというもの。まるで参院選の候補者になったような特別な体験ができるのですね。 会場いるミクコスのお姉さんまで演説をしていました。その後ろには「総裁室」を模した部屋と「総裁のイス」がありそこに腰を掛けることができるという、「演説してみた」「総裁になってみた」ユーザー体験型の企画です。

維新の会は小ぶりのブースながら、東国原さんがユーザとニコ生のコメントで会話をしているようで話題性がありました。
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隣の共産党
こちらは志位さんが参加してニコ生をするなど、こちらもこじんまりしたブースでしたがそれなりに賑わっています。

昔の赤旗を展示しているなどちょっとマニアックな展示も。
この写真を撮っていたら赤旗の記者にインタビューされました。
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で、民主党。 昨日はほかの参加者も話題にしていましたが全く客が入っていません。
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今日4/28は菅直人さんが来場するそうで少しは改善するかもしれませんが、昨日は有名な人は来場せず、そもそもブース構成が一方的に語り掛けるという選挙活動の手法そのものなので、このイベントとは相容れない作りになっていたのだろうなあ。 このようなガラガラのブースの写真が多くネットに流れて逆に「民主党は完全に国民に見放された」という状況を可視化することとなってしまい、逆効果だったでしょう。


そのほか


痛車だとか
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戦車だとか
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黒くなったチーバ君(違) だとか
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安倍総理だとか
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いろいろと見かけました

「あきばおー」店内でかかっている曲

秋葉原のガジェット屋「あきばおー」でかかっている中国語の曲。よく行くこともあって耳に残ります。

ニコ動に元の音源が上がっていました
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どうやら、何嘉文という中国の児童歌手が歌う「儿童共和国2-元气嘻游记」というCD。古い日本のアニメの中国版主題歌を歌ったもののようです。
http://www.inkui.com/a2/8/C/8CEB895EA122BE82A31C.html

タイトルは中国語表記ですが元となった日本のアニメのタイトルを調べてみました。

1. 孙悟空 元气嘻游记 孫悟空
2. 大狮王 喔- 狮王 ジャングル大帝レオ
3. 小仙女 魔女っ子メグちゃん
4. 汤姆历险记 トムソーヤの冒険
5. 湖涂魔术师 ハクション大魔王
6. 星星王子 星の子チョビン
7. 海王子 海のトリトン
8. 小宝历险记 ポールのミラクル大作戦
9. 天方夜谭 シンドバッドの冒険
10. 顽皮熊 くまの子ジャッキー
11. 金银岛 宝島
12. 无敌铁金钢 マジンガーZ

多くは1970年代のアニメ。このころから中国では日本のアニメを放送していたのですね(ちゃんと版権取っていたのかな。。。?)。曲は孫悟空や海野トリトンを除いて中国独自の曲になっていますが、歌詞をざっとみると、主人公の名前を連呼したり「科学の力で強くて無敵だ!」など内容を説明するなど日本の往年のアニメ主題歌と同じような歌詞の作りになっています。

元の曲がわかったので、これからあきばおー店内で曲を聞くと違った印象になりそう。

御苗場

マチュア写真家による写真展「御苗場」。例年よりも盛況でした。特に学生部門の展示に勢いや熱さを感じました。カメラやレンズという製品を見た後に、「写真」をみると、あくまで製品は写真をより撮影者の意図をよく表現するための手段なのだよなと認識を新たにします。

カメラメーカブースは去年よりすいているが、御苗場は去年よりかなり盛況…すぎて落ち着いて鑑賞できないほど #cp2013 #cpplus