屋久島旅行2日目

屋久島旅行2日目(5/6)

今日の出発は午前4時。
就寝は午前3時というやたら早い時間。普段なら寝始めてすぐぐらいの時間。
さすがに、午後10時にはねたものの、やはり12時頃と2時頃に目が覚めてしまう。

3時におきて、前日に買っていたパンをぱくつき準備をして、フロントで弁当をもらいにいく。
同時に昨日書くように依頼されていた「登山届け」を提出。
フロントに弁当が並んでいてびっくり。その数20ぐらい。 それだけの人が登るのか。

縄文杉の登山の入り口「荒川登山口」へはシーズン中は車では入れず、麓に車を止めてそこまではシャトルバスになる。
このバスの出発時間が 朝4:40から6時まで。 早いなあ。
麓の屋久杉自然館の駐車場では地元の観光協会(?)の人が整理をしている。頭が下がります。
すでに何十人もの人がバスを待っています。


補助席まで全部倒して満員のバスにゆられること40分ほど。登山口に到着。


ちょっと雨がぱらついています。先が思いやられますが、雨具の準備はしてあるし、行くしかない。

しばらくはトロッコの線路の上を歩いて行きます。このトロッコ、正式には「安房森林軌道
といい、日本で唯一のこっている森林軌道(ナローゲージ)のようです。 昔は屋久杉を輸送や奥地にある「小杉谷集落」の人々の足として
使っていたそうで、最近は森の奥の工事の機材運搬などに使われているようです。




線路なので整地されていて歩きやすいかと思ったのですが、枕木の上は歩きづらい。
また鉄橋の上はさすがに板が渡されていますが、それでも真下がみえるので怖い。。




ロッコの軌道を8kmぐらいあるいて、本当の登山道の入り口に到着します。
ここで7時半ぐらい。 鬱蒼とした森の中を歩いて行きます。 先の目標を目で追っていかないと迷いそうです。
のぼりが急になり、だんだんと息も上がってきます。

それもそのはず、朝飯はパンだけでここまでかなり歩いてきたからなあ。
飯は重いということで、1食分しかもってこなかった。 ちょっとお弁当は食べづらいのでカロリーメイト(ゼリータイプ)を一気に飲む。
ポパイのほうれん草のようにパワーチャージ。ここからはちょっとだけ体が動くようになりました。


このあたりから徐々に霧雨も止み、晴れ間も見えてきます。 周りの杉も直径2mを越えるようなものが増えてきて、屋久杉の森の奥に入ってきたことが実感出来ます


途中でおいしいわき水でのどを潤し、さらにすすんでいくと、岩の上に縄文杉発見。







この風格はほかの大杉とくらべても別格ですな。 コブが幾重にもうねっていて、まるで生き物みたい。 表面が白いのも白髪の長老みたいだ。
なんというか「生きている」というのを実感。

この場所でもう一つの驚きは、ドコモの電波が入ったこと。 なんで原生林の中で電波が入るのだろう。。
ここで入らなくてもいいから、東京の地下鉄の駅間でつながるようにする方が先じゃないかとも思う。。

ここで9時半。登りは、あるくだけで必死で途中から写真を撮らなくなった分下りではゆっくりと木々を観察。
苔むしていると思ったのは、実は杉の若葉だったのだな。 杉に杉が寄生している形か。長年経つと、ごつごつとした木々にかわっていくのだな。






登山道の入り口付近にある「ウィルソン株」これもかなり大きな木のようだがかなり昔に切り倒されています。 中が空洞でお洞があります。 信仰の対象なのだな。
ここ、奇跡的にも中からのぞくと空洞がハート型になっているのですね。 ここでようやくお弁当。運動した後の飯は格別です。



登山道を降りて、トロッコ道を引き返す。。 普通は帰りはあっというまについてしまうものだけど、縄文杉の登山道は気合いが入っている。いくら行ってもいくらいってもトロッコ道。
森の中にどこまでも続く線路とか夢に出てきそうだ。 途中ヤクシカが線路上現れて地面にあるエサをついばんでいる。自然豊か。










途中、枕木で足をくじいてしまったためか、左膝が途中から痛くなり、びっこひくような形でなんとかゴール。14:30。
5時スタートなので、9時間半も歩いていたことになる。


帰りのバスでは途中から熟睡。周りの人もほとんど寝ていたように思えた。そりゃそうだよね。


まだ宿に帰るには時間があるので、島の北側で、屋久島最大の集落「宮之浦」へ。車で30分ほどかな。 ここにあるお土産センターで家族向けに屋久杉の工芸品数種とトビウオの燻製を購入。
屋久杉って、昔切り倒された木であれば使うことができるそうだ。

島の南にあるホテルに戻ると、だんだんと雲行きが怪しい。北側では晴れていたのに、南側は土砂降り。 これが屋久島なのか。

ホテルに戻るが、もう左足が限界。。 食事の前に早速温泉に入る。
温泉で暖めながらなんども足をマッサージすると、不思議なことに痛みが引いてくる。
なんとか歩けるようになったぞ。 さすがは屋久島温泉。

明日は早起きする予定もないので、食事の際に、屋久島名産焼酎「三岳」を注文。2合を一気に空けてしまう。

もともと起床が早く、激しい運動をして、酒をあおったので部屋に入ったら意識が早速ぶっ飛んでしまいました。 あたりまえですな。かれこれ10時間ほど寝てました。