山手線事故の時にTwitter は本当に役立ったのか?

先日の山手線、埼京線の事故。 帰宅の通勤ラッシュ時間を直撃して長時間停まったために、数十万人規模で影響がでたなあ

幸い、長距離路線への影響は少なく、迂回乗車をすればどうにか帰れた人が大半ではなかったでしょうか(電車に閉じ込められた人は気の毒ですが)。
ただ、事故当時情報が錯綜して再開時間も二転三転するしアナウンスも要領を得ない状況。


そんなときに、ツイッターで利用者自身が発信する情報を入手して具体的に行動につながった例はあるのだろうか?こんな質問をしてみた

【緩募】先日の山手線トラブルで実際にツイッターが役立った方いらっしゃいますか(情報を元にして、適切な経路に迂回するなど行動につながったなど)?それはフォローの人経由?それとも自分で検索しました?

http://twitter.com/takei/status/11027432083


私のフォロアーだけでなく、何件か公式RTしてくれた人もいるので広範囲(3000人ぐらい?)には伝わったと思います。何人か答えてくれました。この質問をしたのは、文面とは逆に、ツイッターはこういう災害時の適切な情報入手に適していないのではないか と感じていたため。

(こんな理由)
・ フォローが多ければ、同じ災害に遭っている人もいる確率が高いけど、ほかの情報量も多すぎて見落としてしまう
・ フォローが少なければ、全部タイムライン読めるけど、その分得られる情報も少ない。
・ いわゆる「つぶやき的内容」 が多いので情報としての価値が低い
・ フォローしてない人の発言も検索で追えるけど、今回「山手線」で検索すると1分に100近い投稿が引っかかって読めない。また多くはコピペだった。



さて、上の質問でいただいた答えは、役だった:3名、 役立たなかった1名 でした。

役だった人は全員がフォロアーからの情報提供。

(例1)
偶然フォローしている人も詳しい情報をしって、かつリアルタイムで友人のツイートをチェックしているという条件が満たされた場合ですな。 この場合、Bさんが偶然Aさんのつぶやきを発見したからAさんが助かったわけだ。
ある程度(100人以下ぐらい)ならこういうコミュニケーションも成り立つのだろう


Aさん「電車停まってる。どうしたんだろう。。」
→ Bさん 「@A 目白駅で架線トラブル。復旧は時間かかるので迂回したほうがいいよ」


(例2)
フォローの中にやたら実況をする人がいる場合
Aさんのフォロー数が少ないと、Bさんのツイートが流れ去ることなく確認できる

→ Bさん 「目白駅で架線トラブル。復旧は時間かかるので迂回したほうがいいよ」
Aさん : なるほど。。


まあ、いずれにせよ、「大量のフォローはしておらず、かつフォローしている人の中に詳しい人がいる」 という条件が必要かなあ。

確かに役立っているけど、これって、ツイッターの規模を生かした解決法じゃないなあ。




以前は、こういう電車事故の時は2ちゃんねるの交通情報板で情報交換をしていたのだ。 この板では地区ごとにスレッドが分かれていて、たとえば、首都圏交通情報では、ラッシュ時に長時間電車が止まると1時間で1000ほどの投稿がされる。 ガセもあるけど基本は情報提供の投稿がメイン。電車内や駅からのリアルタイムの書き込みと、家で情報をまとめる人などが適切に機能して、再開のメドや迂回情報に非常に役に立っているのだ。

ツイッターでの情報検索ではノイズが低いツイートのフローで流されてしまうけど、2ちゃんねるだと、一応まとまった短期的な情報のストックとして使える。


現在ツイッターの方がアクセスしているユーザー数は多いはずで、RT連鎖による高い口コミ効果は有効に利用すれば、緊急時の情報伝達にも使えるはず。ただいかんせんノイズが多すぎる。 まあ、ノイズを減らして重要な情報を浮かび上がらせるのはある程度はシステムでできるだろう。 そういう技術に期待