ほんこーん とインターネットの可能性

ほんこーん」って、この岡田有花さんの記事を見るまで知らなかった。私もいい年してニコ厨なのにね…。

いやはや、ネットが持つ力について認識を新たにしましたよ。




ニコ動は今やいろいろな楽しみ方があって、もうただの「動画投稿サイト」としてはくくれなくなってきているな。楽しみ方の一つが、「歌ってみた」カテゴリ。 ニコ動に投稿される曲を自分で歌って投稿するという楽しみ方。 歌にリアルタイムでコメントつけられるし、うまければ再生数が伸びるし賞賛される。 で、歌い手達がオフでつながって、こらぼったりなんてできるわけですな。

ほんこーん さんはそんな歌い手の一人で、名前の通り香港在住の18歳高校生なんですな。ネイティブ香港人ですが、子供の時から日本の漫画に親しんで、絵もうまい。 そんな彼女が、去年末に「ニコニコ組曲」を歌って投稿したところから話が始まっていくのですな。
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親しみやすい絵と、伸びのある声で注目されたようで、日本から歌唱指導をした人もいたようだ。

 「この子、練習したらすごくうまくなる」――ほんこーんさんの「ニコニコ組曲」を聴き、そう確信した日本人の男性がいた。NNT団の1人・あてっくすさん(31)だ。音楽大学で声楽を学び、卒業後はIT企業勤務。何人かのニコニコ動画の歌い手に、趣味で歌を教えている。  ネットで声をかけ、メッセンジャーを使って歌を基礎から教え始めた。ほんこーんさんには、音楽の知識はほとんどない。五線譜も読めないし、鍵盤を見ると「頭が痛くなる」というが、あてっくすさんはその成長の早さに舌を巻く。「普通の子が2〜3年かかることを数カ月でマスターした。歌で一番難しいのは感情表現だが、彼女は高度な感情表現をさらっとやってのける」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/05/news080.html

その甲斐あって、一気に上達。 普通の日本人よりもずっとうまく歌えるようになっていったのだな。
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この間にも何本か動画を投稿しているようなのですが、歌い手達とのリアルな交流も出来たようで、こんなコメント残してます


(この動画はこちら。。)
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歌が急速に上達して、さらにニコ動の歌い手コミュニティに溶け込んでいったようで、「ニコニコ組曲」の次の「ニコニコ動画流星群」を歌った際には、歌詞まで替え歌で歌うほど。ニコ動文化と日本文化を深く理解しないと作れないような替え歌を日本語で作るとは.. 「しませんか♀」って何だよ(笑)。ありあまる才能をどんどんと無駄遣い(?)していっていったのもこの頃ですね。
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最近では、自分は歌を歌っていきたい ということで、絵よりも歌に注力して、 各国の歌い手との交流しながら、コラボした歌をアップして世界を広げているみたい。
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始まってからここまで、わずか半年ちょっとですね。

これからは「歌ってみた」カテゴリもチェックしてみようかと思った


ネットスター 反省会



◇ ◇
以下、半分独り言で半分仕事関係

このほんこーんさんが、先週出演した「ザネットスター」を見たり
この岡田さんの記事読んだりやニコ動にアップされた歌を聴いて、
「あー、インターネットの目指す所ってこういうところなんだな」
と考えを新たにしました。

ほんこーんさんは、元々素質があって、かつ日本の文化に興味を持っていたところに、インターネット(というかニコ動というコミュニティ)ががしっとはまって、才能を発揮して交流を広められたのだな。

今日の昼休み、「なんちゃら研修」の課題で、勤務先の「企業理念」なんてものを読み直している際、 まさにこの現象のことを言っているな なんて思ったのでした。抽象的な文章ではよく分からないけど、「要はこういうことだ」と実例があると分かりやすい

そういえば今月のネットスターのゲストのモモーイこと桃井はるこさんが言っていたな「10年前、私も秋葉原で"もあいはるこ"というバーチャルアイドルを演じてネットにアップしたけど、当時は回線が細くてだれも落としてくれなかった」って。 サービスだけじゃなくってネットワークの高速化だってこういう現象を支えているわけだわな。
直接ユーザーの目に触れるニコ動のようなサービスは分かりやすいけど、そうじゃなくってもこういう現象に関わっているのは一緒だしな。うん。

(私の勤務先がどこかとか分かっても、言及するのはご遠慮くださいね(^^)