京都議定書守るためには原発シフトしかない?

先日から「CO2削減目標 と原子力発電」ネタで何か書く...と書いて延び延びになっていたのだけど、ちょっと書いてみようっと。
結論としては「京都議定書守ろうとしたら、原発シフトするぐらいしかないんじゃない?」ということ(データ不足ですが)


最近の「CO2! CO2!」と叫ぶようになったのは、京都議定書が守れなさそう(2008〜2012年で、1990年比 6%削減するという約束したのに、実は逆に6%も増えている)なので、政府が各団体にアメとムチで削減対策を広めてきているためなんだろうな。

で、まあ多分そうはいっても 大部分は、鉄鋼、電力の石油、石炭の消費でしめているので、普通の産業界での努力だけでは無理っぽい記がする。
まあ、「地球にやさしい」という心意気は必要なのだけど。


日本の発電は
火力発電: 67%
原子力発電 23%
水力発電: 10%
という割合(資源エネルギー庁統計より)

でそれぞれのCO2排出量は..というと実は 火力発電以外は排出量がほぼ0なんですな。

正確にはこちら...



資源エネルギー庁資料より)


皮肉なことに原子力発電って、そのイメージとは裏腹にCO2排出に限ってみれば、「超エコ」なんですな。

現在、家電製品で 「CO2 何トン削減」という表記はこの発電割合をかけて、1KWhあたり 409グラムで換算してるそうです。 この換算量って、原発の発電割合を上げるだけで簡単に下がるんですな...

なんというか皮肉な結果。

いや、でもかなり現実的なシナリオかもしれないなあ。 原油が高騰して供給も不安定となれば、安定供給のために原子力発電の比重を上げるというモチベーションがあるし、 原発比率あげるだけで、京都議定書の約束は守れそう... 今度は2050年までに温暖化ガスを半減させる という目標があるそうだけど、これを守るためには火力発電全廃で原子力発電ばっかりということになりそう。。。
でもなー、 一度原発を作るとつぶせなくなるし、リスクの固まりだしね−
というわけで、なんともCO2 だけで環境を語ると不思議な結論になるという結果...



そういえば余談だけど、首都圏の大部分のJRの電車って、信濃川水力発電所の電力で動いているんだよな−。 考えれば考えるほどCO2削減ってなに? という気になってくるw