メタデータが大事 /ニコニコ動画とWEB2.0
ニコニコ動画の一時閉鎖に伴って、ブログ界では様々な論説が書かれている。
ニコニコ動画の「動画にコメントを入れる」というコロンブスの卵的なおもしろさと、YoutubeをマッシュアップというWEB2.0 の申し子のようなサービス、そしてyoutubeからBANされたという経緯から、なんというかWEBサービスとしてどうなんだ、著作権はどうなんだ、アノテーションって未来あるよなーとかいろいろ、読んでいて面白い。
まあ、抜粋ですがその中からいくつか。
仮にニコニコ動画が再開しても問題山積みではありますが、確実に言えるのはこういう非同期Watch&Chatはめちゃくちゃおもろいということです。YouTubeの動画にニコニコ動画でキャプション入れたものをキャプチャーしたものが、さらにまたYouTubeに作品としてアップされたりしてますし。まさに、リミックス・カルチャーです。これだけ人を惹きつけるいうことはビジネス・チャンスがあるということですから、ビジネス・モデル上の課題(そして、もちろん著作権上の課題)をクリアーした新たなニコニコ動画的サービスが生まれてほしいものです(と言うか確実に生まれるでしょう)。
ニコニコ動画の屍を越えて行け - 栗原潔のテクノロジー時評Ver2
http://blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo/2007/02/post_b009.html
そうそう。「WEBコンテンツに合いの手的にコメントを入れると面白い」ということにみんな気づいてしまった。
面白い経験をした人はもう前のサービスには後戻りできない。
仮にニコニコ動画が廃れても、世の中の需要からあらたなコメント入り動画サービスが出てくるのでしょうね。 サーバ集中型で難しければ、P2P型で出てくるかもしれないし。
教訓としては、Web2.0らしい連携の仕方においても、win-winの関係を如何に築けるか?
1.0だろうが2.0だろうが、企業間提携の基本は変わらないってところでしょうね。
単純に配信元の供給能力を超える需要を生み出した場合には、あっさり切られやすい関係がWeb2.0ということなのかもしれませんが、その辺はよくわかりませんね。ニコニコ動画の閉鎖とWeb2.0のリスク F's Garage typeC
http://rblog-media.japan.cnet.com/0032/2007/02/web20_dfc9.html
たしかに、「そとのコンテンツをマッシュアップして新しいサービスを簡単に作る」というのもWEB2.0の特徴ですけど、「外のサービス」は無料であるがゆえに、元のコンテンツ提供者の意向でサービスの継続性は決まりますね
GoogleMap を利用して作っているサービスも多いですが、GoogleMapがある日突然停止したらそれらのサービスも停止というリスクもありますよね。コンテンツ提供者が強いのは一緒。 たしか梅田望夫さんがWEB進化論でもしっかり述べていた気もする。
実はニコニコ動画が動画にテキストを入れる効果について、検索結果にどうのような影響を及ぼすかを検証しようと思っていた。 (中略)実際に結果を見て驚いた。Google、Yahoo!共にランキング上位5位全ての結果がニコニコ動画が1番、2番がYouTubeという結果だった。オリジナルコンテンツの上を行くページランク。付帯されるテキストデータ、つまりメタデータが及ぼした結果なのだろうか? 今後、メタデータをどう整理するかを考え、そしてこれから、いや既に取り掛かっている動画検索スタンダードの持ち主であるYouTube、Googleにとってニコニコ動画が脅威だったのではないかと思うのは考えすぎだろうか。 (中略)考えすぎであったとしても、メタデータが今後の動画にとって最重要であるということにもう迷うまい。絶対重要!メタデータ!
Mind Clip ニコニコ動画がYouTubeに嫌われた本当の理由。
http://mindclip.blog55.fc2.com/blog-entry-121.html
そうそう。メタデータが重要っていうのは激しく同意。 マルチメディア系のコンテンツも検索出来るように、コンテンツ自体やソーシャルブックマークでのタグ付けなどの工夫をしているのだけど、まあ「タグ付け」という能動的な行動するユーザは限られているからなー。
そんななか、「コメント書いて遊ぶ」というニコニコ動画で集まった利用者の遊びのコメントが、結果的に大量のメタデータとなっているというのは面白い。 まあ、大部分が「ううううううううううううう」「どーまんせーまん!」とかノイズばかりだけど、でもとにかくデータが集まるのはいいこと。まさに「集合知」ですなー。