デジタルコンテンツエキスポ 行ってきた

お台場の日本科学未来館で10/20〜10/22の間で開催されていた「デジタルコンテンツエキスポ」 に今日行ってきました。

デジタルコンテンツエキスポ(DCEXPO)について詳細に知りたい場合は公式WEBを見てください http://dcexpo.jp/

この展示会は総務省が主催の、日本のコンテンツクリエーター、コンテンツ制作機器メーカー、研究機関など、産官学からの展示があります。大学のメディア系の研究室の出展が多いですね。 MakeTokyoMeeting などガジェットのイベントやCEATECとも領域が重なります。 2008年から開催されているイベントのようです。ちょうど「COOL JAPAN」という日本の文化の海外での認知度向上を目指した活動が盛んになっていた頃ですね。

私は去年から参加をしました。 研究機関の展示が私の感性、興味に近く印象に残っていました。 今年も忘れずに参加しました。去年以上に印象に残ったイベントです。

球形飛行体

CEATECなどと同様「コンテンツ」というと、3D映像が注目されるのですが、今回最も印象に残ったのは、防衛省技術研究所の方による「球形飛行体」。
この動きはまるでSFに出てくるロボットです。 きびきびと急上昇、急加速をして、ぴたっと空中停止する様はこれまでみた飛行機、ヘリコプターどれとも違います。

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すべての設計、開発をほぼ一人の技官が手作りで行っていて、部品も秋葉原の一般的なパーツを組み合わせて、1機総額11万円という、普通は何千万円とする防衛装備とは桁が数桁違います。趣味のラジコンの世界に近いです。

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またこの技官(佐藤文幸さん)のプレゼンが観客をつかんで離しません。
聴衆とずれてないのですよね。 最初に最も興味をもっている飛行デモを行って、プレゼンも分かりやすく、たまに笑いのネタも入るもの。 ツイッターでプレゼンを聴いていた多くの人が感嘆のツイートをしていました。

レーザーで空間に図形を表示

レーザーは広がらない線光源ですが、レンズ処理により、いったん膨らませて再度合焦させることもできるそうだ。その原理を応用し、0.1秒ごとに5000点の処理を行うことで毎秒10コマで何もない空間にレーザーで絵を映し出している。

パワーさえ強力にすれば街中に3Dのイメージを表示出来るね
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ガジェットたち

主に大学のメディア系の研究室からの展示ですが、人間と機械とのインタラクションを工夫した展示も興味を引きます。

最初の写真は、電通大の研究室からの展示。 ベイブレードのようなベーゴマ対戦を下のディスプレイと合わせることで、スカウターのようなSF的な表現をしているゲーム。 またベーゴマ自体、上にかざす装置を介して電磁誘導で再加速できるというテクノロジーを感じさせる演出がついています。 ゲームメーカーは早く製品化して−。

その次の写真は東大の研究室からの展示。 金属メジャーを組み合わして固い棒とすることで、コンパクトでありながら、伸長範囲が大きな装置を展示しています。 これを複数並べて連携することで、中の人数に応じたテントを作ったり、派手な舞台装置を作るなど応用範囲が広がりそう。

最後の写真は、ハーフミラーをつかった実空間への情報提示デモ。 前後にハーフミラーがあり、手前と奥に別の情報が提示されています。 ハーフミラーになっているので反対側から見ると別の情報が提示されています。 ディスプレイはiPadをつかっているので、安く仕上がるのも特徴らしいです。

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企業系では、ソニーCEATECでもだした大型3Dディスプレイを持ってきていました。 まあこういう大がかりな展示はCEATECでも見たのでここではいいですが、 修学旅行生など多くの聴衆が興味を持ってみていました。

終わりに常設展を見るつもりでいたのですが、残念ながら17:00で閉館。閉まるのが早くて残念。


まあ、ともあれ、一日興味を持って過ごしていました。