「アンドロイド・タブレットとデジタルサイネージへの応用」

イベント概要:

イベント主催団体の「横浜ストリーム」 は横浜を中心とした情報発信活動を行っ
ており、その一環でWEB、モバイル、デジタルサイネージを活用した地域情報発
信を検討している。 その一環でデジタルサイネージのデバイスとしてメディア
タブレットの活用を検討した。 構成メンバーに、同じく横浜を中心で活動する
「日本Androidの会横浜支部」の中心メンバーが在籍していて今回のイベントを
企画できたとのこと。

Androidタブレットの動向: 日本Androidの会 会長/稲田大学 丸山不二夫さん

    • 現在のITはコンシュマーのほうが進んでいる。
    • この現象を "Consumerization"と呼ぶ。
    • モルガンスタンレーインテルCIOも「個人、家庭の方がIT化が進んでいる」と発言
    • 現在のメディアタブレットはもっと活用ができるのだがビジネス側の制約で活用の場が抑えられている (セキュリティ、社内アプリなど)
    • ガートナー市場予測 2010年:2000万台 が 2011年は5500万台 と2倍以上の伸

びを予測

<プラットフォームごとのタブレットの状況>
  • iPad
    • タブレット市場急成長の立役者。2010/1/27 発表。 出荷日から80日で300万台出荷。現在は供給量がさらに増加し46カ国で販売。

Windowsタブレットは、機構上キーボードが必要なため、デザインに悩
んでいるようだ。
=> (後段で紹介する WindowsPhone7の今後の展開によってはWindows
タブレットも変わる可能性あるかも)

    • HP

昨年のCES で HP Slate を紹介し、4月にPalm買収 10月に HP Slate500
リリース。Palm 買収の効果をいかせていないようだ
(→ この講演のすぐ後に WebOS としてPalm のOSをベースとした端末がでました)

    • Dell Inspiron Duo
    • Asus EeePad: 64G SSD, 4GメモリなどPC並みのスペック。HoneyComb バー

ジョンへの展開も予定

独自OS。 国内では「ガラパゴス」という言葉をあえてつけた意図は理解さ
れているが、海外ではそもそもガラパゴス諸島自体あまり知られておらず、
CES会場では「ガラパゴスとは南米にある島で、ダーウィンが進化論で。。。」
というところから説明をしていたとのこと。

スマートデバイス時代のプロセッサ競争
    • ARMプロセッサ:

Apple のA4プロセッサ(iPadiPhoneに搭載)

      • サムソンが製造。GalaxySのCPUとほぼ同じ。
      • TEGRA2、 CoreTex A8、 A9 など
      • SnapDragon も ARM互換。

MSも Windows7 でARMプロセッサのサポートを表明。

中国におけるアンドロイド・タブレットの動向

安徽開源軟件有限公司 / 上海Androidの会 中尾貴光さん

  • 中国のキャリア動向
    • モバイルデバイス利用者は7.8億人だが、

3G利用者は2010.1から開始されたので利用者はまだ5000万人

キャリア名 加入者 方式 スマートフォン
中国移動 5.4億人 TDS CDMA:独自方式) Ophone
中国聨通 1億人 WCDMA UPhoneなど海外ベンダ
国電 1億人 CDMA2000/EVDO 低価格スマートフォン
  • 中国移動 Ophone2.0 もリリース。 17万台ほどでている。 Android2.1ベース
  • 中国聨通 世界共通のWCDMA方式のため、海外端末が利用できる
  • 国電信 直販モデルで1万円の安いスマフォを売り出しているが、もっさりとしている。 ハイエンド端末も出していて、こちらは金ピカな外装。

LePhone
http://www.gottabemobile.com/2011/01/04/lenovo-unveils-lepad-android-slate-and-u1-windows-7-hybrid/#
など、中国国内向けへデバイス展開

    • そのほか

Malata Zpad T2 (ONKYOOEM) / Huawei IDEOS7 / ZTE Light V9 /
aigo pad E700 / NP715
など、中国国内向けのスマートデバイスも活発

(⇒「中国最大の電気街」ということで、秋葉原のようなところか。

「Android2.2ベース」になっていた。 2010/9 時点ではほとんどが感圧式であり、デバイスの発展が急速である。2万円以下で静電式、7インチのタッチパッドも販売されている(⇒じきに秋葉原の裏通りの中華系ショップで売られる期待)

中国政府は、Google と確執があるが、それはWEBサービスに対してで
あって、Android に対しては全く制限はない。
逆に、下記の理由で政府がAndroidを推進している。

品が多く、今後悪評が立つのをさけるために、「無料」の
Androidを利用を推奨。 GPLにしたがってソースも公開している。

シェアを高めたい
(→ 中国の国内でのスマートフォン市場は未知数だが、普及し始めれば
Android のシェアを大きく押し上げる原動力になるのだろう)

LifeTouch でAR

NEC 古谷さん

  • 展示会にて実現したARシステムの説明
  • 今後の展開として、 位置情報システム、 画像認識、NFC などと組み

合わせ、Android 端末とデジタルサイネージを連携したいと提案をしていた
洋服屋でバーチャル着せ替え、不動産(住宅展示場)で仮想的に家具
を置く等

NEXT FUN 高橋さん(秋葉原で中華Padを取り扱かう店舗の立場から)

  • 急速に高機能化する中華Pad

25000円がボリュームゾーン。去年夏は感圧式が一般的だったが、
今年になって、iPadと同じような静電式タッチパネル端末が増えてきた。
(⇒ 中国の「華強北」電気街の事例と同様)

  • ビジネス活用の事例も増加
    • 自動車整備工場 : ガソリンオイルの交換カタログ

お客さんにオイル交換の際に見てもらうカタログが非常に厚く大
きかった。 またすぐに油まみれになってカタログがぼろぼろにな
るのでタブレットPCがあり便利
(⇒油で筐体こわれないのかな?)

    • 教育現場(塾): 画面共有、質問システム

教師と生徒がタブレットを使い、教師の操作に従って生徒の画面
も反映するなど。 生徒から質問をすることもできる (恥ずかし
がって手を上げない生徒が多いのでその対策)

    • 薬剤メーカー: MR用

カタログなど

ハフトテクノロジー今村さん (業務用途のAndroidバイスを作成されている立場から)

のは不向きなことがあることに注意

    • 居酒屋注文端末、カラオケ店端末など、お客さんに使っても

らう場合、外部入出力を隠す、酒がこぼれても壊れない など対策を
しないとNG。

    • 組み込み用途では、ソースレベルで修正ができる端末でない

と怖い。 ソースが公開されているタブレットもある。

は限らない。これらはAdobeのライセンスが必要なので、一
般的にはキャリアからでている端末でないと入っていない。