Androidの最大の大会「Android Bazaar and Conference 2010 Spring」

日本最大のAndroid のイベントになる 「Android Bazaar and Conference 2010 Spring」に参加しました
イベントのURLはこちら http://j.mp/cUeKAT

東京大学の3つの教室を使って丸一日行われて、多分1000人程度は参加していたと思われます。
それぞれの教室が立ち見も含めて一杯。

私が参加したセッションは、

丸山不二夫先生「Androidの現在とメディアの未来 」
Chris Pruett(Google) 「Android Updates and Q&A 」
頓智・株式会社 セカイカメラの育て方 〜ついにUSでリリースしました〜
青山 哲也さん twicca的UIデザイン思考
adamrocker KDDI端末に対応できてない&アドモブ広告を入れてないSimeji
石塚 宏紀さん Sensing with Android
たけいひでゆきさん Bluetoothで動かす!Android時代のミニ四駆Androidロボットのつくりかた
佐々木 陽さん Mobile 2020 〜スマートイノベーションで激変するモバイルビジネス最前線〜
日本Androidの会 女子部 女がAndroidを選ぶ時

で、このうちいくつかかいつまんで感想を。

Android というOSは2007年にリリースされて、去年から急速に市場が拡大しているようで、その勢いをファクトで表すとこんな状況。

  • 21社にOEM提供、49カ国で利用、59のキャリアが採用
  • アメリカでは今年3月にトラフィック量でiPhoneに追いつく
  • アメリカでは販売台数がiPhoneを上回った
  • 一日あたり16万台端末が売れている
  • Android マーケット 65000以上のアプリ

もちろん、AppleもiPhone4 の発売で市場は二強の様相。

背景として、Google,アップルなどのプレイヤーが新たな市場を獲得するべく積極的に開発に投資しているからなのだな。
これから伸びる市場として、 デバイスそのもの、コンテンツ市場、広告市場があり、各企業とも自分の得意領域での収益の最大化を目指して、中長期の戦略を練って実行しているということが分かってくる。先日のInterop での夏野さんの講演でも同様の指摘がされていたが、 GoogleAndroid とアップルのiPhone。 ユーザーから見ればどちらもスマートフォンではあるが、作り手の戦略は異なっているということ。
Google は自社サービスの利用(GmailGoogle検索など)を増やし、広告収入を増加させることが主目的で、アクセスを増やすために、PC以外のネットアクセスを増加させるという施策をうった。 それが Android OSの無償提供ということなのだな。 Google からしたら アップルはライバルではないのだよな。 iPhoneが売れれば、それだけGoogle へのアクセスも増えてWin-Winな状態になっているわけだ。
一方、アップルはデバイスの売り上げを上げることが一番なのだろう。端末の魅力化策としてiTuens などのマーケットを拡充するということだろうな。

GoogleApple ともに大きな施策として、自社データセンターの増設を行っているようだ。
とにかく規模が大きい。「クラウドで持たざる経営」とIT系の雑誌には書かれるが、業界のジャイアントにとってはデータセンターを持つこと自体が競争力になっているのだなあ。 で、余剰な計算力をやすく「クラウド」として他の企業に有償で分け与えているのか。




。。。 さて、感想を書いたつもりが違う方向に行ってしまった。


最後のセッション「日本アンドロイドの会女子部」 の「女子はなぜスマートフォンは使わないのか」というディスカッションはよくまとまっていて興味深かった。

出席者は、 日本アンドロイドの会 女子部 矢野りんさん、あんざいゆきさん、tunakkoさん

スマートフォンをなんでつかわないんですか? 」と女性にインタビューした結果を次の3つに分類。

名前が学術的!。 「東大でやっているので難しく言ってみました」とは矢野さんの弁。

アフォーダンス喪失型」とは、「どう使っていいのかわからない」「わかりづらい」というもの。携帯電話なら、機種が違っても、メール書いたり、電話かけたりというのはだいたい推測ができるけど、タッチパネルになるとどうするのかよくわからない というもの。
「先行オーガナイズ欠乏型」とは、周りに教えてくれる友人、彼氏がいないのでつかわない というもの。 なんか難しい、新しい物を使うときに周りに同じ物を使っている人がいないと相談できないし買うのは止めておこう。。。 というもの。
「環境コンバージェンス型」とは、 スマートフォンが鞄に入らない、似合うアクセサリが無いなどなど。

これらを解決するには。。。 「時間が解決する」「やはり、Android 好きな男子ががんばる!」という結論になっていたようです。なるほど。

以下、当日の写真など