広告費削減でマスコミ、ネットはどうなる?

タイトルが思い浮かばんが。。。


最近気になっている、広告媒体の変化とマスコミ経営悪化など、ちょっとブクマしてみる



■ 既存マスメディアから逃げる広告

メディア・パブ: 経営破綻に追い込まれるシカゴ・トリビューン紙,サイトはどうなっているのか
http://zen.seesaa.net/article/111206357.html

アメリカでは、去年ぐらいから、新聞の凋落が伝えられてきて、いたなあ。 広告が新聞からネットなどに移っているらしく、広告収入が取れないのが原因のようだ。 マスの広告は費用対効果が不明だけど、ネット向けの広告だと、ターゲットを絞れて効果が高いということで広告主がマス広告に広告費を突っ込むのを避けるという傾向があったところに、未曾有の大不況が追い打ちをかけたのだろうな。

朝日新聞が初の赤字転落 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081122/biz0811220149000-n1.htm

日本も同じような傾向になっていますね。 日本の場合は、新聞の宅配制度があるので、アメリカほど部数は変わりづらいようですが、それでもずいぶんと発行部数が減ってきているようです。朝日新聞も赤字転落ですね。

新聞社とネットについては、昔、こんな駄文をmixi日記に書きました。

[mixi] 毎日問題 -- WEBにシフトせざるを得ない新聞社
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=855441835&owner_id=170739

新聞社のネット進出は両刃の剣ですな。ネットに進出しないと置いてきぼりを食うし、かといって進出しても購読料収入は減る一方。

話は少し変わりますが、 マスコミに広告を出すというのは、ある意味「ミカジメ」的な意味合いがあるなあ と感じたのが、三重県の松坂マーム問題。

【マーム受水槽遺体】「記事をすぐ載せなかったのは、客の不安をあおらないための配慮でした」…中日新聞(三重版)
http://aruite5.blog.shinobi.jp/Entry/942/

大スポンサーであるイオンに配慮して報道を自粛したと思われても仕方ない事例もでてきてますな。


さて、新聞だけではなくて、民放のCMも異変が起きているよう。
民放のプライムタイムのCMといえば15秒で数百万円とか。
普通はまとめて何本もスポットを入れるから、一商品のCMだけで十億円ということも普通にあるのだろうな。

大手飲料メーカーが番組提供CMから撤退する? - Infoseek ニュース
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/15gendainet07026474/
パチンコ解禁は断末魔? 信頼も文化も失ったCMの未来(前編) : 日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2008/07/post_735.html

で、ふと広告主が「本当に効果あるのだろうか?」と気がついたのだな
トヨタも、高級車レクサスはテレビCMを流さなくなったが実は売り上げに影響なかったと気がついてしまった。 富裕層はテレビを見ないということらしい。確かに、富裕層の人たちは他にいくらでも娯楽があるし。ますます テレビが「スラム化」「白痴化」していくなあ。


■ ネットと広告

で、広告としてマス広告よりも魅力的とされているネット広告。

図録▽広告費の推移(対GDP比、媒体別)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5650.html

マス広告の広告費が下がっている中で、ネット広告は上昇中。

確かに、年齢、職業、住所など細かいターゲットを決めてピンポイントで広告をだすことができるし、 Google Adwordsなど、ユーザの興味ごとに広告を変えれば更に注目は集めるしな。

しかし、ここに来てネット広告でさえもかげりが見えているらしい。

ここポイントだな。

要は広告費の総額が縮小しているのだろう。
世界的な景気の減退が原因だろうな

メディア・パブ: 米新聞社,オンライン広告売上も下り坂へ
http://zen.seesaa.net/article/110434949.html

どうも、 アメリカでは、新聞社がWEBにシフトしても、それでも収入は下がる一方らしい。

「タダが当たり前」の時代は終わる? カフェスタが「お金払って」と呼び掛けた理由 (1/2) - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/15/news046.html

インターネットが95年ぐらいに広く国民に普及し始めたけど、「えー、 こんなものが無料で使えるの?」という驚きが、普及の原動力だろうなあ。 新聞社のWEBサイトから、フリーメールやら メッセンジャーやらGoogle での検索やら動画サイトなど。

無料サイトの多くは、広告収入や拡販費用で運営をしているのだけど、規模が大きくなってもこの形態が成り立つわけではないのだよな。

これまでは、ネットという新しい世界での発展に投資するつもりで、広告効果を厳しく考えなかった広告主がいよいよROI を厳しくみるようになってきたのだろうな。 インターネットが普及し始めた15年ぐらい前からITバブル崩壊などはあったにしろアメリカは好景気だったわけで、今年がはじめて インターネットの世界が経験する「不景気」だろうなあ[要出典(笑)]

これまでの「広告で運営費を稼ぐ」というインターネットサービスが成り立たなくなるかもしれないな。

Google やYahoo, Youtubeニコニコ動画mixiasahi.com などがすべて有料会員のみになったとしたら、ネットの世界はどう変わっていくだろう。
いや、この景気後退を考えると、本当に来年はそういう世界が来そうな気がする。