「不都合な真実」 - An Inconvenient Truth

この映画はアメリカの民主党の元大統領候補ゴア氏の「地球温暖化防止」の講演をドキュメンタリーにしたもの。

アメリカ人が地球温暖化防止の講演をするとか「おまえが言うな！」という気はする。
この映画で言われている「温暖化の危機」というのは日本人なら小学生の頃からなんどとなく耳にしていることなのだけど、アメリカ人にとっては新鮮なんだろう。
産業優先政策を取る共和党への批判で、今度の大統領選挙への政治活動の一環なんじゃないか？という気もする。

映画を見ている最中そんな斜に構えた気持ちはあったわけだけど、でも映画自体は説得力があるし、これをみたアメリカ人が「産業優先だけでなく、地球環境も考えないと50年後には地球は危機になるな」と思って生活を変えればいいな。

地球温暖化問題と南北問題（世界の経済格差）って皮肉にも結びつく問題だよな。
昔は先進国が勝手気ままに二酸化炭素をはき出して工業化を推進していたのだが、ようやく先進国の仲間入りをして「これから工業化だ」となった国には「地球温暖化防止のために、工業化は待ってくれ」と言っているようなものだもんな（このあたり、二酸化炭素排出権のことをよく知らないのでいい加減かも。。。）