YouTubeと著作権とインフラただ乗り論

この2ヶ月ほどで急速な伸びを見せているビデオ共有サイト「YouTube」ですが、これって大丈夫かな〜 と思っていたら、ここにきてやはり、元のメディアから削除要求が来ているようですね。

<参考情報 YouTubeから削除要請が来た>
http://zen.seesaa.net/article/13874665.html
http://blog.livedoor.jp/katz_stlips/archives/50472127.html

<参考情報 トリノオリンピックの荒川選手の演技をYouTubeで見よう>
http://www.youtube.com/watch?v=S-acSkYgSWA


ここに来て非常に人気サイトになってしまって無視できなくなったということでしょうか..。

もともとは、YouTube って「自分で撮った動画を共有しよう」というCGM(Consumer Generated Media)の流れに乗ったサイトなのだろうけど、やっぱり動画を個人で編集するのはまだ敷居が高いのかな..。同じ「自分で作った物を共有」でもこれがデジカメ写真だったら、Flickrというサイトがあるしな。で簡単なテレビ画像のキャプチャアップローダに使われてしまう...と。

たぶん、YouTubeでは近々テレビキャプチャは完全に禁止されてしまうでしょうけど、でもネットで簡単にテレビを見られるというおもしろさを多くの人が知ってしまったわけできっと大きな流れで見ると後戻り出来ないなー。 たとえば、番組全部のキャプチャは禁止だけど、2分ぐらいはアップしてもいい とか融通がきかんだろうか..。 ばらまくコストは無料なのだから、試供品/販促 として大目に見て欲しいよ(^^

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そうそう。「ばらまくコストは無料」論。これってWEB進化論でもインターネットの大きな特性の一つとして論ぜられていたけど、最近になってブロードバンドコンテンツが流れまくって、さすがにISPが我慢できなくなってきたみたい。

「俺らが安くネットワークを提供しているのに、その上でおまえらコンテンツを流しまくって儲けてけしからん」といういわゆる「インフラただ乗り論」。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060222/230391/
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000141.html
http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20060303/isp

喩えがまずいかもしれないけど、「人々の生活が便利になるように道路を造ったのに、大渋滞を起こすほどダンプ走らせて儲けてるんじゃないよ」という感じでしょうか。。

この「ただ乗り論」もちょっと追ってみようかな..



というわけで、YouTube ネタは最近のネットトレンドの多くの話題が絡んでいて追っていくと面白いかも という話でした。