本日ソーシャルブックマーク研究会なるものに出席してきました。

■ そもそもソーシャルブックマークSBM)って

あれですな。SBMといえば、「はてなブックマーク」に代表されるようなあれ。 気に入ったWEB記事にタグをつけてブックマークして、それを他人にも公開するというもの。

便利だしいろいろ興味はあるけど、研究対象になるようなものじゃないと思っていたので、どんな発表があるのだろう?と興味もちました。
実は、この5年ぐらい情報理論やインターネット研究の分野ではホットなトピックらしいです。

今の研究の主なトピックは、

  • 自分の趣向にあったサイトをいかにして自動的に見つけてくるか(リコメンデーション)

つまりいろいろな手法を駆使して、自分に適したブクマを探し出すようにしたい
ということらしい。

そうか。 ソーシャルブックマークの正しい使い方 というか、普通やりたいことはそういうことなんだわな。
つまり、「ブクマする人」をターゲットとしているわけだ。
私は「ブクマされる人」の立場で考えていたから、ちょっと違っていたな。 「ブクマは、自分のブログへのアクセス数を増やしてくれるSEOツールの一つ」という認識だからなあ。

これまでその趣旨で書いた日記

はてブとニュースサイトでアクセスが増加する話 - 竹居の日記
http://d.hatena.ne.jp/takeim/20071008

そういえば、今日の発表で、 2%のユーザーが83%のURLの「1ゲッター」となっているという報告があったな。 この「1ゲッター」が、そのブクマの分野のご意見番になっていて、その人がブクマすることで、周りのユーザがブクマするし、関連するニュースサイトが取りあげるなどの動きになっていくのだろうな。 たとえばニコ動ネタだったら、1ゲッターがkoizukaさんでそこからアクセスが集まっていく.. というように

このあたりの構造について研究している人の解説も聴きたかったところ。

■ 参加した理由とか
そういえば、今回私の会社からは懇親会に4名参加していたな。
それぞれが全く独立に申し込んだという。 私以外の3名はR&D関連で、仕事に何かしら絡んでいるらしいw。

私はといえば仕事とは全く(?)関係無いのだけど、インターネットを取り巻く社会的、技術的なトピックについては追うのが趣味なので追ってます。(この間のニコニコ大会議への出席もその一環ですよ−)
懇親会では、多くの方とお話させていただいて満足。
これが一番の収穫ですね。

■ 講演について

新しい洞察を得ることができて満足。
数式を利用した部分は...ごめんなさい。ちょっとついて行けなかったところもあって恥ずかしい
・専門SBM、社内SBM
・自動的な推薦って
ソーシャルグラフって
なんてあたりのトピックを中心に8時間ぐらい講演。
質問も活発だったなー


・専門SBMかー 4Uというのを知ることができたのが今回の成果(笑)
でもわざわざ専門SBMにする必要あるんだろうかなー。 タグつければいい気もするが、 サイトデザインなど含めてトータルで専門っぽい雰囲気を出したいってことか。

・「やる夫は今年最大のアルファブロガーだろ常識的に考えて」だそうです。

・「キラッ☆」がニコ動のネタだと後から気がつく><。

Twitter中継とニコ動中継って
さて、今回はSBM研究会ということで、ネットサービスを積極的に利用している人が集まってます。
Twitter 利用者が多い。 見回したところ、Twitterの画面を開いている人が3人ぐらい目に入った。 私はTwitter を150人ぐらいFollow しているのだけど、 タイムライン上に SBM研究会のネタがずっと並んでいたなあ。途中雷が鳴ったときなど、「雷!」とどこのニコニコ動画かと思うぐらいコメントが重なったなあ。 あのリアルタイム性は、あとからブログでコメント書くのとは違う一体感があるなあ。

ニコニコ動画大会議でも、ストリーム画面にコメント実況をしたけど比較するとおもしろいかも。
ニコ動は匿名ユーザーだったから「MAD美人」「ハゲ」など好き勝手に書けたけど、Twitter の場合、SNS的なつながりがあるからある程度の自制はあるわな。 そういう点で暴走はしないか。

もう一つ。 今日は、Twitter上でSBM!SBM! と書き込みが集中。 Twitterの場合SNSのようにユーザーのクラスタができているから、同じクラスタにいる人が「なにかSBMに関することでおきているみたいだ」と気がついて会場にいないのにコメントを入れたり、関連情報のURLを投稿したりということがおきてました。

この現象もおもしろいのですよね。ネットとリアル(?)の融合だわな。

これにUStreamの中継が加わっていればさらに加速したかなあ。

研究会発表で、ニコ動会議のように横にスクリーンを置いてコメントをリアルタイムで表示するというのはやると、諸刃の剣だけど、会場の空気(「説明が難しい」とか 「おおー納得」とか)が分かってより一体感が出るかも。

■ 大学か。なにもかも懐かしい

今回の会場は私の出身大学だったということもあり、非常に懐かしかったなあ。 10年以上ぶりに訪れたのですが、ずいぶん新しい建物ができていました。

今日の会場は昔からの建物。会場の部屋は、大学1年の線形代数微積の授業で使った部屋だなあ。もう懐かしすぎ.. そんな部屋で、大学の講義みたいなセッションを聞いた日には一気に学生時代のことを思い出しました。 いや、頭の中までは戻れなかったですけど...><。
撤収の歳にローカルコーディネーターの宮田先生を手伝って荷物を研究室まで持って行ったのですが、なんと学部時代の研究室と同じ部屋...
懐かしさちょちょぎれですな...
ここで生まれたばかりの日本のインターネット(って名前なかったですけど)にさわって、世界がネットでつながるとの新鮮な驚きがその後に影響しているからなあ。


というわけで、簡単に書くつもりがやっぱりだらだらと長くなってしまいました。。。

おまけにつられて、トランジスタ技術を買う


トランジスタ技術の8月号を買ってきた。
トラ技なんて大学の最初の頃に数ヶ月買って以来か。

今月号の付録は、 USBで動くマイコン制御ボード。 秋月電子あたりでも売ってそうですな。 これ単体ではできることは少なそうだけど、なにかワクワク感を感じたので衝動買いです。 雑誌含めて1000円だし。

トランジスタ技術 (Transistor Gijutsu) 2008年 08月号 [雑誌]

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