ガソリン価格の推移を日米比較してみた(2)

6月にこんな日記を書きました

日米のガソリンの価格推移をグラフ化してみました。
比較しやすいように、「円/リッター」にあわせてます(なかなかこういうグラフがないですよね。。)

ガソリン価格の推移を日米比較してみた - 竹居の日記

この下半期は株価も世界の実体経済も激動しましたが、これに釣られるようにWTI原油先物価格や、ガソリンの小売り価格も激動しましたね。 グラフにしてみて分かりましたが、ここまでガソリン価格が乱高下したのは過去例がないようです。

グラフ作成に当たっては、前回と同様に下記の情報を使用しています。
(最近は、ネットでこういう統計情報を簡単に得られるのですね)

■ レギュラーガソリン小売価格
アメリカ: エネルギー情報局
http://www.eia.doe.gov/oil_gas/petroleum/data_publications/wrgp/mogas_history.html
日本 :石油情報センター
http://oil-info.ieej.or.jp/price/price.html
■ 円ドル為替レート
日銀
http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/market/forex/fx/index.htm

長期スパンでみてみます


アメリカは、2002年頃から上昇を続けていたガソリン価格が、この半年で一気に元に戻っています。
まるで「石油のバブル」が崩壊でも起こしたかのようです。
これだけガソリンが下がれば、アメリカ人は車に乗りそうなもんですが、アメリカでは新車が売れていないようですね。 まあ、買いたくてもローン会社がローンを組ませてくれないのでしょうか。。


2008年の推移を見てみます


日本の4〜5月のへこみは、暫定税率の廃止のどたばたですね。ありましたねえ。そんなことが。

価格のピークはアメリカが7〜8月、 日本が8〜9月です。 9月以降特にアメリカでは雪崩を打ったかのように価格が低下しています。 これは、WTI原油先物が暴落したためでしょう。

WTI原油先物の暴落直前にはリーマンの破綻、ニューヨークダウの暴落がありました。
株式市場から行き場を失った資金が原油先物に流れて「原油が暴騰する」という憶測もありましたが、結果は全く逆。
石油で先物をしていた人は涙目ですな。 ドバイの人たちもビルあんなに立ててしまって大丈夫なんでしょうか??

価格だけだと下がり方が分からないので、今年の1月1週を1として、日米で価格の推移を比較します。
日本よりもアメリカの方が上下動が大きいです。 これは当たり前で、日本の方が固定費となる税金(53.8円/l)が占める率が高いからですね。

アメリカのガソリン価格の下がり方は大きいです。(円換算しているので、円高の影響も大きいですが。。。)
ニュースではアメリカの不況ばかりが伝えられてます。 原油が1バレル33ドルだとかいう報道はあっても、ガソリンが下がっていることはあまり報道されないですな。

アメリカでのドライブ旅行をまた企画しようかな(結論はそれかい)